「富岳」成果創出加速プログラム「データ駆動型高分子材料研究を変革するデータ基盤創出」公開セミナーを開催します

 

 


日時 2022年3月31日 (木)  15:00-17:00
開催方法 ウェブ開催(Zoom)
概要 研究の目的は,データ駆動型高分子材料研究(高分子材料インフォマティクス)の学術基盤を創出することです.データ駆動型研究における最も重要な資源は,言うまでもなくデータです.しかしながら,現時点において,データ駆動型高分子材料研究に資する体系的なオープンデータベースは存在しません.我々は,全原子古典分子動力学(MD)シミュレーションによる高分子物性計算の自動化技術を開発し,世界最大級の高分子物性データベースを構築します.RadonPyは,LAMMPSによる高分子物性計算を自動化するPythonライブラリです.ポリマーの繰り返しユニットの化学構造を入力し,力場の割り当て,初期構造の生成,エラー処理,平衡・非平衡MD計算による物性計算までの全ての工程を完全に自動化します.最新バージョンでは,直鎖状高分子のアモルファス構造,延伸配向構造,高分子混合・溶液系に対し,15種類の物性を自動計算する機能が実装されています.

 

成果創出加速プログラムでは,10 万種類以上の分子骨格を包含するオープンデータベースを創出します.データを生産・蓄積していく過程で,我々は広大な物質空間上の複数物性の同時分布を観測します.例えば,複数物性のパレート境界に存在する材料を同定し,その位置と構造的特徴を明らかにします.また,データベースと統計的機械学習の先進技術を用いて,パレート境界を超える特異な分子骨格を発見することを目指します.現在,本事業には1国研・3大学・19企業が参画しています.産学の垣根を超えた価値共創により,我々はミッションの実現を図ります.

 

主催 「富岳」成果創出加速プログラム データ駆動型高分子材料研究を変革するデータ基盤創出

(課題責任者:統計数理研究所 吉田亮)

後援 一般財団法人 高度情報科学技術研究機構
プログラム
15:00-15:45 プロジェクト概要:データ駆動型高分子材料研究の諸問題 [発表資料]
吉田 亮(統計数理研究所 ものづくりデータ科学研究センター センター長)
15:45-16:45 高分子物性自動計算システムRadonPyの開発と産学連携によるデータプラットフォームの共創 [発表資料]
林 慶浩(統計数理研究所 ものづくりデータ科学研究センター 特任助教)
16:45-17:00 質疑応答・クロージング

 

参加申し込み
こちらからお申し込みください.
セキュリティの関係上peatixの利用が難しい場合,下記フォームより登録をお願い致します.

https://forms.gle/GZoyQpYfeMhg4uBEA

 

締め切り 3月29日(火)

定員(400名)に達し次第,申込を締め切ります.

終了しました

お問い合わせ radonpy_office [at] grp.ism.ac.jp

上記の[at]を@に置き換えてください.